子どもが笑い、カラダを動かし、親も一緒に考えるコンテンツで「災害に際して具体的な行動のきっかけ作り」をめざしたい。
国内外で大規模な自然災害が頻発する現代において、災害の教訓を世代や地域を超えて共有し、防災・減災の力を養う教育の重要性がますます高まっています。
私たちは、1.17で得た貴重な経験を基に、防災意識を高めるだけでなく、具体的な行動につなげるきっかけを提供するため、親子で取り組める魅力的なコンテンツを企画・発信してまいります。
なぜ「まずいのち」なのか?
災害時、人は気が動転し、自分でも予想外の行動をとってしまうことがあります。そんなとき、自分の身を守る方法を「標語」や「呪文」のように唱えることができたらどうでしょう? その答えは「唱える」という行為そのものにありました。
そこで、
ま まもろう あしもと
ず ずじょうに ちゅうい
い いえの ひのもと
の のみみず ふくろ
ち ちかくの にげばへ
この標語がうまれました。
「まずいのち」を最優先で覚え、いざという時に備えるための4つのポイント
- 声に出す
自分の声で「まずいのち」をしっかり発声し、意識を集中させます。 - 聞く
自分の声を耳で確認することで、冷静さを保ち、言葉に込めた意味を深く感じ取ります。 - 見る
周囲の人や一緒に取り組む仲間の動きを確認し、協力して行動できる心構えを育てます。 - 体感する
身体を動かしながら「まずいのち」を繰り返し練習し、動作とともに覚えることで、体と心に深く刻み込みます。
次に大切なのは、強い身体を持つこと。
いざという時に冷静さと集中力を発揮するためには、日頃から心と身体の強さを鍛えておくことが重要です。
「歌とダンスで覚えう!」
軽快なリズムに合わせて身体を動かしながら、自然に防災の基本を身につける。お子様からお年寄りまで、世代を超えてみんなで楽しく踊りながら防災を学びましょう!歌とダンスを通じて、いざというときに役立つ知識と行動力を心と体に刻み込みます。
楽曲「tomorrow」ダンス de BOUSAI!
作詞 Masumi X. / 作曲 Masakazu Osabe / 歌 GOMA
歌詞
泣くほどに辛いことだって パニックになることはないさ
慌てないで 深呼吸して 自分の強さ 思い出して
おばあちゃんが教えてくれた 備えがあれば大丈夫さ
心かまえて準備オーライ 災い転じて 福となる
少しでも一歩でも 先へ進むんだ あきらめず落ち着いて やり続けること
知恵と勇気で笑顔いっぱい 僕らの明日へ 歩き出そうよ
心配そうな顔を見て 君の左手 握りしめた
僕も少しビビってるけど ポジティブなスタンスで行こう
向かい風を嘆くよりも みんなで地図を作ろう
迷わぬように準備オーライ 備える門には 福がくる
少しでも一歩でも 先へ進むんだ 七転び八起きでも たどり着けるまで
知恵と勇気で笑顔いっぱい 僕らの明日は 輝いてるから
少しでも一歩でも 先へ進むんだ あきらめず落ち着いて やり続けること
知恵と勇気で笑顔いっぱい 僕らの明日へ yeah!
lalalala … 知恵と勇気で笑顔いっぱい
僕らの明日は 輝いてるから
脚 本:中谷 勝
演 出:桐生 のぼる(元宝塚歌劇団)
脚 色:谷口 真実子
劇音楽:長部 正和
あらすじ
子どもの憧れは親が知らない秘密基地。
主役の男の子ケイゴが、そんな秘密基地を見つける。
そこは、廃屋のような家。
実はそこには「じしんばあば」がいた。
じしんばあばは174才。
関東大震災から地震を見続けている老女。
ばあばは、こんな秘密基地で地震が起こったらどうするのかと叱り、
「地震が起きたときの行動」の巻物を見せ、対策を教える。
防災絵本「まもるんといもごん」
作 谷口 真実子
絵 小林 正樹
読み聞かせ 吉田秀子
監修 神戸松蔭女子学院大学 人間科学部 子ども発達学科 奥 美佐子 教授
発行 特定非営利活動法人 ひと・コネクト兵庫
防災について子ども達に伝えることは重要なこと
日常の中で防災の基本となる「命の大切さ」や「思いやりの心」に気づき、災害が起こった時に何をすべきか、
お手伝いできることは何かを自然と身につけられるようにしたいものです。
『まもるんといもごん』は、感謝の心や相互理解する気持ちが芽生え育つ防災の絵本です。
子どもが見たり大人が読み聞かせたりして、暮らしの中で大切にして欲しい一冊です。
監修 神戸松蔭女子学院大学 人間科学部 子ども発達学科 奥 美佐子 教授
【神戸新聞 2014.2.22 朝刊】 掲載いただきました。
【読売新聞 2014.3.5 朝刊】 掲載いただきました。
この事業は、「公益財団法人ひょうご震災記念 21世紀研究機構」と「ひょうご安全の日推進県民会議」の助成を受けて実施しました
『災害に強い都市(まち)づくり』
ひょうご防災劇場プロジェクト
震災を知らない子どもたちへ「防災劇」「防災ダンス」「防災絵本」を通じて、地震・災害の被害を最小限にとどめる近道を伝えます。
25年度は、幼児向けの防災絵本に取り組みました。
兵庫県下には約700の幼稚園があり、7万人の幼児が学んでいます。防災教育に関心が薄い幼児や保護者の防災意識向上を課題に制作。防災は知識も重要ですが、助け合い、感謝し、「ありがとう」と言える「心」と「行動」が大切。 「まもるんといもごん」は、事前防災・防災復興と幼児の心の成長に迫った作品です。
特定非営利活動法人 ひと・コネクト兵庫 理事長 戎 康宏